誰でも左右対象眉は描ける。メイク素人が眉のプロとしてデビューするまでの2週間にやったこと。
「今日の眉毛、失敗だ….。」
毎朝、眉を描く度に憂鬱な気持ちになってしまう。
10代の頃の自分だったら「今日の眉毛、調子悪いわー。さいあく!」みたいに言いながらも笑えた。
それがだんだんと、30歳を超えてくるともう、笑えなくなってくる。
「今日もまた失敗…(泣)いったい、わたしの眉毛って、どうしたら良いの!(もはや怒)」
そんな人に向けてこのブログを書いています。
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コスメの進化に頼りきれないパーツが“眉毛”だと思うんです。
どんなに優秀なコスメを使ったとしても眉毛だけは結局のとこと個人のテクニックにかかっているのは間違いないんです。
「描けば描くほどに解らなくて、悲しい気持ちにさせてくるわたしの眉毛」
かつてわたしもそう感じていました。
けれどわたしは運よく、眉毛の訓練を受けることになりたった2週間で素人から眉のプロになりました。
その2週間の眉の訓練で何をしたのか。内容を思い出しながら、ここに公開します。
この訓練内容を自宅でひっそり練習すれば、メイクから遠ざかりがちな一般の主婦レベルの人でも確実に自分の眉を上手く描けようになるようになるはず!
眉毛の左右対称に悩むことも、「今日の眉失敗だ…」と嘆く人が一人でも減るとうれく思います。
メイクの素人からプロへの2週間
初めになんで私が素人からプロになったのかの経緯を少しだけ。
私は美容学校を卒業しています。ですが、当時の美容学校は基本的に美容師の国家資格をとる為の勉強しかしないのが実情。
メイクの授業は一応あったけれど、“メイクのメ”にも満たないくらいの事しか学校では学びませんでした。(授業をちゃんと聞いて無かった事も否定はしない)
髪の毛は触れるにしてもメイクは完全無敵のど素人で
セルフメイクもごらんの通り↓
そんなわたしでしたが、卒業後入社したサロンが眉毛メニューで大規模集客をしているお店だった為、入社後即眉毛の強化レッスンを受けることに。
そこからあれよあれよと言う間に怒涛の訓練を経て
眉毛でお金をもらえる=眉を上手に描けるレベルになりました。
今考えると無茶苦茶な特訓だったけれど、あの2週間がわたしの美容人生を大きく動かしたのは間違いない。
だからこそ、これからお伝えする特訓を自宅で取り入れた人は絶対に変われると確信があります。
2週間の眉毛特訓の内容
まずざっと訓練内容の共有。あくまでも接客ベース(自分の眉ではなくお客さまの顔に描く)内容なので、後ほどセルフメイク用にカスタマイズしていきますね。
ヘアメイクの卵ちゃんはこの内容をそのままやってみると良いですよ☆
眉毛の特訓内容
①5分で両眉を書く✖️20セット(まずは手を慣れさせる)
↓
②眉の黄金比を知る(綺麗に見える眉の定義を知る)
↓
③5分で黄金比眉を書く✖️20セット(ただ書くだけでなくて綺麗に見える眉を描く意識をつける)
↓
④形のバリエーション(平行眉やアーチ眉など)の特徴と描き方を知る(ここからはプロならではの工程)
↓
⑤3分で形のバリエーションを変えながらとにかく書いて書いて描きまくる!
ここで注目して欲しいポイントは、【眉の正しい形を知る前にひたすら無心で描きまくる】ことを最初にすること。
当時を振り返ってみても、これがとても大事だったなと感じています。理由は後々お伝えしていきますね。
素人をプロ級に!眉を上手に描く練習法
上記の訓練内容をセルフメイク用に改定しました。今日から2週間、この練習メニューを1日10分で良いので取り入れてみて下さい。
1分でとにかく描きまくる
まずはとにかく無心で1分以内に眉を描くことから始めましょう。このときは、眉の正しい形とかは意識しなくてOK!
普段通りに描くイメージでとにかく高速で描くんです。
1分で両眉を描き終えるのは難しいと思います。でも無理しないと描き終わらないくらいの短い時間で描くのが良いのです。
とにかく急いで書く。下手くそでOK!1分以内に必ず両眉描き切ること。心拍数が上がるくらい(のイメージで)とにかく描く。それを5セットくらいやってみましょう。
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5セットやりましたか?タイム内に両眉描けたでしょうか??
両眉完成しない人はとにかくまず“タイムに収めることだけを考えて高速で描きまくること!”
無心で描くことの大切さ
とにかく描きまくってほしい理由は、“脳みそを空っぽにしてほしいから”です。
メイク歴(=大人歴)が長ければ長いほど、「眉がうまく描けない」と脳内に刷り込まれています。その思い込みこそが眉が上手く書けない最大の原因。
だからまずは無心で描くことからスタートして脳内の邪念を吹き飛ばすんです。
「いつも右眉がおかしくなる」とか「なんか濃くなる」とか頭の中で反射的にもやもやしてるとだめだめ!絶対だめなんです!!
「眉が上手く描けない」と思っている人は絶対にこの先上手く描けるようにはなりません。
“眉毛描けない洗脳”を解くことがこの特訓の最初の狙いどころ。
自分の癖を知る
とにかく無心で描くのを数回繰り返していると、誰でも初回よりは上手になるはずです。
と同時に、毎回うまく描けないポイントが出てきたんじゃないでしょうか?
「右眉が下がり気味」
「左眉が上がり気味」とか
「全体的に薄い」とか、「濃すぎる」とか。「線っぽいな」とか。人それぞれ癖が出てくるはずなんですね。
まあとにかく「やっぱり左右さが …」となると思うんですが、それでよしです。ここから改善していきますからね!
眉の黄金比を取り入れる
自分の眉を書く時の癖が分かったら、一旦ここで(やっと)眉が綺麗に見える黄金比について確認しておきましょう。自分の眉が綺麗に見えない理由を再度確認できます。
眉の黄金比についてはご存知の人も多いかなと思いますが、メイクのプロも必ずこの黄金比を意識して眉を描きます。
困った時は以下のバランスに近づくように意識してみてください。
平行眉の黄金バランス
今回はトレンドがまだ続くと思われる“平行眉”の良きバランスで描き進めていきます。
自分の描く眉のどこが1番黄金バランスから遠いポイントでしたか?
この黄金バランスから大きく外れているところがあれば、まずはそこを修正しましょう。
また、「黄金バランスを意識する項目が多すぎて一気に難しく感じる〜」と言う人も多いと思います。でも大丈夫です。
そんな人の場合はまずはひとつだけに意識を向けて見て下さい。
ひとつだけ意識を置いて欲しい場所とはズバリ眉頭です。
眉頭だけなら出来る気がしてきますよね?もう少し頑張ってみましょう。
左右対象に描く為には眉頭だけ黄金バランスを意識する
とにかく眉頭にだけ注力して眉を描きましょう。そうすればあなたの眉は見違えます!
眉頭だけ揃える!眉が書けないと思い込まない!そして2週間ひたすら描くのです!
眉頭を揃える為にはスタート地点4点を揃える
眉頭のスタート4点を黄金バランスに近づく様に揃える為には以下を意識すると良いです。
①眉頭のスタート位置は小鼻の延長線上に
②顔の中心から眉頭までの距離を左右合わせる
③眉頭のスタート位置を結んだラインが床と平行になるようにとる(平行眉を描く場合)
眉頭を左右対称に描ける描き順
眉頭のバランスの取り方が分かったら次は具体的な描き方です。
実は次に紹介する眉の描き順がすごく重要です。
正直言って、この書き順無しには左右対称眉は叶えられません!
是非明日から以下の書き順を取り入れてみて下さい!
①眉のスタート位置4点を決める
まずは眉頭の黄金バランスを参考に眉頭のスタート地点4カ所に印を。私の場合はかなり中心に寄せるイメージ。
②眉のアンダーラインを揃えましょう
アンダーラインを引きます。このとき眉の真ん中くらいまで引いておくこと。なだらかに少しカーブをつけるイメージで。
③眉のオーバーラインを描く
平行眉にしたい場合は、オーバーラインをなるべく床と平行にするのがコツ。
オーバーラインも眉の真ん中くらいまで引いておきましょう。(眉山より手前で止めておく)
④眉尻を決める
目尻とつながるライン上に眉尻の終点の目印をとります。
⑤眉尻とアンダーラインをつなげる
一気に線を描く様につなげます。
⑥オーバーラインを眉山までつなげる
この画像には眉山の印はつけていませんが、慣れない人は眉山にも印をつけてからラインをつなげると良いです。(眉山の位置は黄金バランスの画像参照に)
⑦眉山と眉尻をつなぐ
ここまできたら後はもう簡単です。
⑧中を埋める
ガイドラインが取れたら後は中を埋めるだけ!
⑨9割完成
ここまで来るとほぼ完成なのですが、この書き順で描くと必ず濃い眉になります。その為、ここからあとひと手間加えます。
⑩ぼかす
最後の仕上げです。スクリューブラシを使ってぼかしましょう。
注意点はオーバーラインだけぼかすこと!
ぼかして無い方/ぼかした方
どうでしょうか?ふんわり感が出てきましたね。
ぼかす工程が地味にめちゃくちゃ大事と言うことがお分かり頂けたのでは無いでしょうか?!
完成
この描き順は私が当時の特訓時から、10年以上たった今でも実際に取り入れている書き順になります。この描き順で眉を描くと左右のバランスは本当に取りやすくなります。
是非試してみてください。
眉の特訓の総合的な練習法がこの描き順でひたすら高速で描きまくるのことです!1日5回くらい練習すれば2週間後にはあなたの眉は変わります!
眉毛のセルフ特訓で最も大切にすべきこと
最後に、この記事を読んで一回でもこの眉の特訓を自分でも「やって見ようかな。」と思ってくれた方の為に伝えたいことを書いて終わりにしたいと思います。
この訓練で一番大事にして欲しいポイントは制限時間を設けることです。その次が書き順。その次がバランス。
とにかく時間の制限をかけて、邪念を捨てて猪突猛進に眉を書くことが、最も最速で且つ自分でも驚く程に眉が上手に描けるようになります。
ぶっちゃけて言うと、素人レベルだと1分で描いた眉も、5分かけて描いた眉も、“左右バランス”はさほど変わりません。
料理に置き換えると分かりやすいと思うのですが、たとえばキャベツの千切りを素人に5分かけてやらせた場合と、15分かけてやらせた場合で、そこまで仕上がりに差が出ないことは想像できるでしょう。
そもそも上手に切れるコツを身体が覚えていないのに、上手に切れるわけがないのです。
ベテラン主婦が短時間で何品も美味しい料理を作り上げる事ができるのも、「時間に迫られながら毎日自分の動きの無駄を排除し、より食材を美味しくする術を毎日毎日試行錯誤してきた結果です」
“時間に迫られる”と言う状況は、頭の中を良い意味で空にし、自分の目的を達成するための近道に導いてくれます。
わたしの場合は、「2週間後にはお客様に眉を描く」と言うプレッシャーがあったので、今思い返してみても
「わたしはメイクが下手だから」とか「左右が揃わない」
とか考えている暇がなかったことがよかったと思います。
「上手に描けない」ともやもやしながら眉を描いている人は、絶対に上手に描くことはできません!!
このブログを見たことをきっかけに
「わたしは描ける!描いてやる!」
と思ってくれた人は必ず眉毛が左右対象に、上手に描けるようになると思います!
かつてのわたしがそうだったように、メイクのプロとアマチュアの差はほんの少しの意識の変化と、わずかな時間の訓練で埋められると思います。
是非まずは2週間、眉の特訓を続けてみてはどうでしょうか?
神奈川県相模原市のサロンでは、眉毛含めたメイクレッスンも開催しています!
マスクメイクが続く世の中なので、近々眉毛だけの強化レッスンコースも開催予定です。
眉メイクレッスン講座の開催に関してのお知らせはインスタグラム、ライン@より先行で告知しますので、気になった方は是非お気軽にフォローをお願いします!
忙しくても、ママになっても、どうせメイクをするなら毎日楽しく出来る人が増えたらいいな。
こんな悩みがあるよ〜などの声がありましたら是非お聞かせください!
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